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(1型)糖尿病と生きる

1型糖尿病の血糖値管理録。発症14年。合併症はまだない。

1型糖尿病の治療を考える

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1型糖尿病の治療を、もう一度おさらいしてみようと思います。

 

出てくるワード:
SMBG

MDI

CSII

CGM

SAP

1型糖尿病は毎日の生活そのものなんです

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▲1型糖尿病の大原則は血糖値を測ってインスリンを補い続けることです。これ以外の治療には、膵島移植がありますが、あまり一般的ではありません。移植については私、不勉強の極みですのでいつか機会があればエントリにまとめてみたいと思っています。
 
ここで、血糖値を測ることはSMBG(Self measurement of blood glucose, 自己血糖測定)と呼ばれ、1型糖尿病の治療においてなくてはならないものになっています。1日に何回もインスリンを投与する治療法を強化インスリン療法といい、これには毎食前や寝る前に注射する頻回注射法(MDI)やポンプによって持続的にインスリンを注入する方法(CSII)があります。
 
ただし、重要なのはこの2つだけではないのです。もっとも重要な事柄は『これらの治療を患者が自ら考えながら調節する』ということなのです。
 

主治医は自分自身、などと言いまして...

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▲この、『自分で調節する』というところにもっとも重点を置いたインスリン療法にカーボカウンティングというものがあります。注射するインスリン量とこれから食べる食事の糖質量1対1で対応させるというやり方です。患者は、食事の糖質量をもとにして、インスリンをどのくらい注射すれば良いのか計算する必要がありますが、糖質量の算出とインスリン量の推定がうまくいくと、非常に安定したコントロールが実現します。現在の治療法の中で最も生理的な条件に近いインスリン投与を実現できるのです。ただし、その推定が時として難しく、慣れるまでに多くの試行錯誤が必要になってきます。
 
カーボカウンティングを行わない場合であっても、インスリン注射を行う人は患者自身であり、行う場所は患者の生活の場なのです。決して医師が病室でしてくれるものではないのです。血糖値が高かったり、低かったりした時、なぜそうなったのかきちんと考えながら積極的にインスリン療法を調節していくことが大事なのです。
 

1型糖尿病と生きる3本柱

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▲以上のことをまとめると、1型糖尿病の治療は3つの柱からなっていると考えることができるのではないかと思っています。
 

3本柱を達成するための方法

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▲この3つの柱を達成するために、様々な方法が考案されています。
近年3Cというキーワードが話題になっています。これはカーボカウンティング(Carbohydrate counting)・CGM(Continuous glucose monitoring)・CSII(Continuous subcutaneous insulin injection)の頭文字をとったものですが、3本柱に対応した概念と言えます。
 
CGMは血糖値を持続的に測り続ける機械で、現在の血糖値(実際は血糖値の近似値)の変動をなめらかなグラフにして表示することができます(このようにその時の血糖値変化を表示できるものをリアルタイムCGMと言います)。CSIIは点滴のように、インスリンを持続的に皮下に注入し続ける機械でインスリンポンプとも呼ばれています。
 
最も最新の機械にはSAPと呼ばれるものがあります。SAPはCSII+CGM。インスリンポンプと血糖値のリアルタイムモニタリングがセットになったものです。その時の血糖値の変動に応じて投与量を微細に調節できることから、より強力に血糖値をコントロールできるとされています。
 
ただ、CGMSMBGと測定の原理が異なり、1日に数回、SMBGの値で校正する必要があります。したがって、SMBGを完全に代替できるものではないところが残念なところです。CGMは現状では、あくまでも治療のオプションの一つという立ち位置にとどまっています。
 

最後に...

今回は、1型糖尿病の治療について、どういった概念で行われているのか、どのような方法があり、どんな機器があるのかをざっくりとおさらいしてみました。